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bye bye blackbird #12

Sunday, 09 March 2014
RICOH GR (2013)

前から気になっていたジョナス・メカスの「WALDEN」をついに購入して本日鑑賞。reel.1から6まで分かれているので、時間を見つけて何回かに分けて観ようと思っていたのに、気付けば3時間分すべて一気に見終えてしまった。早回し、細かいカット割り、映像と背景音のズレ、タイポグラフィ。窓辺、花、逆光、車窓を流れる夕景。ノスタルジー。くぐもって、ときに歪むBGM、ノイズミュージック。マーク・ボスウィックの写真や、ハーモニー・コリンの「ジュリアン」にみられるいくつかの美しいカット。それら私の好きなものの全部は、すでに1969年のこの映画の中にあった。
   何も起こらない、とりとめのないホームムービー(勿論、実際にはただのホームムービーではない)が、何故にこんなにも映画的で、心を高揚させ、胸を締め付けるのだろうか。ところどころ現れる美しく、ときに幻想的なイメージすらも、早回しで過ぎ去る一瞬の数コマに過ぎず、脳に焼き付けようと手を伸ばした瞬間にはすでに消えてなくなり掴みきれない。人々が、生活が、流れて、留まり、動いては消えていく。あるいは生まれいく。その断片的なイメージは季節の移り変わりとともに螺旋状に連なり、ノスタルジーやセンチメンタリズムに浸りきるだけでなく、ときに鮮烈で先鋭的なイメージ(reel.6など今観てもカッコ良すぎる)であれまあれまと人間の営みを描ききる。これを見終えたとき、何と言うか私は何かを悟ったような気さえした。ラストは私もとても好きなイメージで然るべく終了し、私はこういうのがやりたかったと思うと同時に、もし私が映像作家を目指していたならば、この作品を観て打ち拉がれたに違いない。

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Comments

かわたつさんの好きなものが全て入った「WALDEN」。
その興奮が伝わってきて、俄然観てみたくなりました!
ですが、まずはレンタルしているか調べようと思います(笑)

ドラマや映画で、よく舞台となるビルの屋上。
デパートや駐車場などの高い場所から、ぼーっと街を眺めるのも気持ち良さそうです。
屋上写真、「写真っぽい」と感じます^ ^


Posted by: yokosuke | March 11, 2014 at 17:12

まずはレンタルで十分かと思います^^ いわゆる映画とは趣が異なりますので、好みがかなり分かれる作品かもしれません。ハマる人はこれ以上なくハマると思います。うちのかみさんに見せたら「何コレ?」と言われるのがわかっているので、一人で鑑賞しました。
ぼーっと街を眺める。とても気持ちいいと思います。海や街はいつまでも眺めていられます。ただ、この写真を撮ったときはとにかく列車までの時間が無くてかなり慌ただしい状況でしたが。。撮れた写真はとりあえず「写真っぽい」でしょうか^^屋上には特別な感情を呼び起こす何かがあるのかもしれませんね。

Posted by: かわたつ | March 11, 2014 at 23:48

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